炭水化物の働きと摂取基準

炭水化物の働きと摂取基準

炭水化物

炭水化物は単糖から構成されているものを総称した名称です。
体内で消化吸収されエネルギー源となる糖質、消化吸収されずエネルギー源とならない植物繊維があります。

炭水化物の種類

・単糖類:1個の単糖、ブドウ糖、果糖、ガラクトーク

・二糖類:2個の単糖、ブドウ糖と果糖が結合したショ糖(砂糖)、ブドウ糖とガラクトークが結合した乳糖(牛乳に多く含まれる)、麦芽糖

・小糖類:2~10個の単糖(オリゴ糖):オリゴ糖には腸内善玉菌を増やす効果があります。

・多糖類:10個を超える単糖、ブドウ糖が多数結合したデンプン、グリコーゲン、植物繊維も多糖類に分類されます。

炭水化物の適切な摂取量

身体の健康を維持するためには適量のエネルギー量が必要となり、1日に摂取する総エネルギーの50%~60%を炭水化物から摂取する必要があります。
1日に必要な総エネルギー量を2000kcalとすると、炭水化物から摂取するエネルギー量は1000kcal~1200kcalに相当します。
炭水化物は、1gで4kcalのエネルギー量になりますから、1日の摂取量は250g~300gとなります。
※総エネルギー量は身長、性別、年齢、運動量などによって必要量が異なります。

炭水化物過剰症

炭水化物(糖質)は消費エネルギーとして使われ、余った分は脂肪として蓄積され体脂肪の増加(肥満)の原因となります。
体脂肪の増加は更に糖尿病や他の成人病の要因となり過剰摂取には注意が必要です。

炭水化物欠乏症

炭水化物は血液中のブドウ糖を生成しています。
脳のエネルギー源は血液中のブドウ糖ですが、脳は睡眠中であってもブドウ糖を消費し続けています。
炭水化物の欠乏はブドウ糖の不足となり、脳は正常な働きを失い、酸素欠乏症と同じように思考能力、判断力、注意力、集中力の低下を招く要因となります。

炭水化物の多い食品

米飯、麺類、パン、イモ類、砂糖など
砂糖は血糖値を急激に上昇させるため、摂取量を控えたほうが良いでしょう。

 

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